残念なことに 近年 日本料理ばなれとよく言われています。
頂いた小雑誌に、こんなことが書いてありました。
ちょっと敷居が高いような
だから何となく入れないような「日本料理店」
でも、それぞれのお店は地域の人々にとって
常に身近な存在であり続けてきました。
とりわけ頼りにされてきたのが
折々に訪れる冠婚葬祭の宴席。
料理から器、しつらい、作法まで伝統を踏まえた目配りがあり
家族やお客様一人ひとりに優しい心づかいが息づく日本料理店で
人々は節目節目の思い出をこころに刻んできたのです。
守るべきしきたりを守りつつ
日常では味わいがたい上質のお料理を堪能できる日本料理店は
世界に誇る日本の食文化の凝縮された空間、
いわば食と伝統のテーマーパーク。
雅やかな彩りと細かなもてなしの数々が
家族の大切な日を忘れないものにしてくれるはずです。
以前は、節目節目に和食を食べる習慣がありました。
最近では、おせち料理も召しあがらないご家庭もあるようです。
和食店にとっては、とてもさみしい思いです。